アニメは2023年初頭では遊郭編までの放送のため、ネタバレしたくない方は、気を付けて読み進めてください。ご案内するのはアニメ放送回までとします。
鬼滅の刃は週刊少年ジャンプの連載漫画。他のジャンプ作品と見比べると、初期は見劣りする点が多々あった。残酷な描写が多く、読者層と合わなかったためだと言われている。
人気に火がついたのは、炭治郎が鬼殺隊に入る前後の頃から。さらにアニメ放送が重なり、爆発的に人気が出たのだとか。
ここからは、ネタバレを含む、漫画のあらすじをご紹介します。
鬼滅の刃の時代背景は大正時代。炭治郎は竈門家に継承される炭焼きの一家として、慎ましくも仲良く暮らしていた。しかし、炭治郎が家に帰ると家族は鬼に殺されており、生き残った妹の禰豆子は鬼化していた。鬼化した禰豆子に襲われる炭治郎。そこに冨岡義勇が現れ、「鬼」を退治しようとした。冨岡義勇を思い留まらせたのは、鬼化したはずの禰豆子と禰豆子をかばう炭治郎の「違和感」とでも言うもの。禰豆子を人間に戻す方法を探すことに心を留める炭治郎。冨岡義勇の手引きで鱗滝左近次を訪ね、鬼を追うための修行を始める。その修行は2年にも及んだが、修行の最終関門である「鬼殺隊」の選別試験を受け、無事に隊士となる。
鬼殺隊隊士としての鬼退治の初仕事を完遂し、次の依頼として浅草へ向かう炭治郎。そこで、禰豆子が鬼と化したときと同じ匂いを感じ、元を辿った結果、鬼舞辻無惨と遭遇する。人間の生活をする鬼舞辻無惨。炭治郎は手出しができずに逃げられてしまう。その後、鬼だが無惨を敵対視する珠世と愈史郎と会うが、無惨から命を受けた刺客と戦闘になる。戦闘に勝つと、炭治郎は珠世に協力することに決め、鬼の血を採取する、という約束を交わす。
炭治郎は選別試験以来の再会となる同期、我妻善逸と会う。鬼殺隊としての命を受け、それに善逸を強引に連れていく。向かった先では、鬼同士が殺しあうという混戦状態にあった。それは「稀血(まれち)」と呼ばれる珍しい力のある血を持つ少年を、鬼は我が食うと争っていたからであった。そこに嘴平伊之助も加わり、鬼を退治し、炭治郎も十二鬼月という力のある鬼・響凱を打ち破る。
鼓屋敷での戦いを終えた炭治郎達であったが、今度は那田蜘蛛山の闘いへの応援の命が下る。先遣隊は壊滅状態。炭治郎達も散り散りになる中、炭治郎は十二鬼月・累と遭遇する。累は十二鬼月らしい強力な力を持ち、追い詰められる炭治郎。そんな中、炭治郎は竈門家に伝わる「ヒノカミ神楽」を思い出し、剣技に応用。禰豆子も血鬼術を使い、形勢が逆転したかに見えた。窮地に陥った炭治郎達であったが、鬼殺隊の「柱」冨岡義勇と胡蝶しのぶに助けられる。闘いは終わる。
「鬼」である禰豆子は「柱合裁判」にかけられ、炭治郎は詰問を受ける。血への欲望を耐えきった姿を見た柱の面々と、鬼殺隊当主・産屋敷耀哉により、在籍が認可される。
那田蜘蛛山の闘いで重症の炭治郎達は、胡蝶しのぶの「蝶屋敷」で治療を受ける。そこには、素質豊かな胡蝶しのぶの「継子」である栗花落カナヲが居た。カナヲとの実力差を感じた炭治郎達は、治療を受けながらも奮闘し、「全集中の呼吸・常中」を会得する。
鬼側では下弦の伍・累が倒されたことで下弦の鬼に幻滅し、無惨は他の下弦の鬼を粛清する。最後の下弦「下弦の壱」のみを強化し、炭治郎の刺客に差し出す。
ヒノカミ神楽がなぜ剣技に応用できたのかを不思議に思った炭治郎。手がかりを求め、炎柱・煉獄杏寿郎を訪ねるため無限列車へと乗車する。しかし、杏寿郎でもヒノカミ神楽の情報は知らなかった。乗車した列車は鬼が絡んでおり、炭治郎達と杏寿郎は下弦の壱・魘夢の術中にはまることとなる。覚醒する炭治郎。仲間と協力して魘夢をなんとか倒すが、すぐに「上弦の参」猗窩座が現れる。杏寿郎が闘い、命を落とす。命が燃え尽きる前に、杏寿郎は鬼の禰豆子を認める。逃げた猗窩座は炭治郎を標的に据える。
無限列車の天幕から四か月が経った後、音柱の宇髄天元の嫁が遊郭への潜入捜査中に消息を絶つ。事を確かめるため、救出するために救出隊を女装させて潜入を試みる。「上弦の陸」堕姫と遭遇し、討伐任務へと変化する。上弦の強さは本物で、手も足もでない炭治郎。天元が合流し、堕姫の頭を落とすがその体内からもう一匹の鬼・妓夫太郎が姿を現す。毒を使う妓夫太郎と堕姫の連携は脅威で、全滅必死かと思われた。この2匹の鬼は、お互いの命を共有する兄妹鬼なのだ。同時に頭を落とさないと死なない。隊士達は己の限界を超えた力でこれを倒す。
鬼殺隊は100年ぶりの勝利を収め、鬼殺隊当主・耀哉は歓喜する。
岩田彦助